「WordPressでブログを始めたいけれど、手順が難しそう」と感じて、最初の一歩で止まってしまう人は多いと思います。サーバーやドメインといった聞き慣れない言葉が並ぶと、それだけで身構えてしまいますよね。
でも安心してください。今は開設の手順がかなり簡単になっていて、必要なことを順番にこなしていけば、初めての人でもブログを立ち上げられます。この記事では、WordPressブログを開設するまでの流れを、全体像が分かる形でやさしく整理します。細かいクリック手順は各サーバーの記事に譲り、まずは「どういう順番で進むのか」をつかんでください。
なお、この記事で扱うのは「開設の手順」です。そもそもどんなジャンル・内容のブログにするか、という中身の決め方については、こちらで扱っています。あわせて読むと、自分のブログの方向性が決めやすくなります。
ブログのジャンルの決め方|専門ブログと雑記ブログ、どっちで書く?
WordPressブログ開設の全体の流れ
先に全体の流れを見てしまいましょう。WordPressブログは、大きく次の流れで進めます。
- レンタルサーバーを契約する
- 独自ドメインを決める
- WordPressを設置する
- 初期設定をする
- WordPressテーマ(デザイン)を決める
- 最初の記事を書いて公開する
難しそうに見えますが、今は1〜3をまとめて自動で進めてくれる仕組みがあります。次で説明します。

今は「クイックスタート」でまとめて開設できる
少し前まで、WordPressの開設は「サーバーを契約して、ドメインを別で取得して、両者をひもづけて、WordPressをインストールして…」と、それぞれを手作業でつなぐ必要がありました。ここでつまずいて挫折する人も少なくありませんでした。
今は多くのレンタルサーバーが「クイックスタート」と呼ばれる機能を用意していて、サーバー契約・ドメイン取得・WordPress設置までを、申し込みの流れの中でまとめて済ませてくれます。レンタルサーバーさえ決めてしまえば、契約の流れの中で「クイックスタートを利用しますか?」といったチェック項目が出てくるので、自然に進められます。
入力するのは、ブログの名前や、WordPressにログインするためのIDとパスワードなど、自分で決める情報くらいです。これらは好きに決めてよいものなので、難しく考える必要はありません。これだけで、ブログの土台がほぼ完成します。
私自身もこの機能を使っていますが、本当に手軽になったと感じます。私はいくつかブログを運営していて、新しいジャンルをやりたくなると、その都度ブログを作ります。そのたびに、開設にかかる時間や労力が減ってきているのを実感します。その最たる例がクイックスタートです。レンタルサーバーによって呼び方はまちまちですが、やっていることは同じで、簡単にWordPressを始めさせてくれるサービスです。もちろん、この機能を用意していないサーバーもあります。そのあたりは、レンタルサーバーの紹介記事で改めて触れますので、参考にしてください。
つまり、先ほどの流れの1〜3は、クイックスタートを使えばひとまとめに進みます。最初の山を自動で越えられるので、まずはここを利用するのがおすすめです。
STEP1:レンタルサーバーを契約する
ブログのデータを置く「土地」にあたるのがレンタルサーバーです。その土地の上に建つ「お店」にあたるのがブログです。お店に集客記事でお客さんを呼び込み、収益記事という商品で利益を出していくイメージです。
レンタルサーバーは、ブログの表示速度や安定性に直結する部分なので、最初の選択が後から地味に効いてきます。
WordPressに対応した主要なサーバーであれば、大きく外すことはまずありません。ただし、料金だけを目安に安いものへ飛びつくのはおすすめしません。サーバーごとに、力を入れているポイントが違うからです。たとえば、
- 表示速度:速さに力を入れているサーバーかどうか。ブログでは表示の速さが重要になる
- 安全性(セキュリティ):セキュリティ面をどこまで手厚くしているか
- サポート:メールだけでなく電話サポートも標準であるか。プランによって有無が変わることもある
- 管理画面の使いやすさ:古くて使いにくいものもあれば、直感的に使えるものもある。長く使うので意外と大事なポイント
こうした点も含めて、自分に合うものを選びましょう。
とはいえ「合うものをどう探せばいいのか」と思いますよね。基本は、ブログで重視されやすい表示速度と、料金との天秤で考えるとよいです。
また、契約期間が長いほど割引率は高くなりますが、その分、途中で解約しづらくなります。とりあえず試したいなら短めの期間でも構いませんが、最低でも1年は続ける前提で考えたいところです。実際、12か月契約を選ぶ人が一般的に多いようです。今の自分がどのくらい本気か、どのくらい慣れているか、といったフェーズに合わせて選ぶとよいでしょう。
選び方のポイントは、こちらでくわしく整理しています。
レンタルサーバーの選び方|WordPressブログで失敗しないポイント
「いろいろ比べて選びたい」という人は、目的別の比較記事も参考になります。
STEP2:独自ドメインを決める
独自ドメインは、ブログの「住所」にあたるものです。さきほどの土地・お店のたとえで言えば、そのお店の所在地を示すものですね。このサイトでいえば「pegasus-note.com」です。
クイックスタートを使えば、サーバー契約と同時に取得できることがほとんどです。注意したいのは、ドメイン名は後から変えられないという点。だからこそ、サイトの内容に合った、短くて覚えやすいものを選びましょう。
ドメインは一度決めたら変えられない一生ものです。自分の子どもの名前を決めるようなものなので、楽しんで決めてください。
STEP3:WordPressを設置する
サーバーとドメインが用意できたら、そこにWordPress本体を設置します。ここもクイックスタートを使っていれば、申し込みの流れの中で自動的に済んでいることがほとんどです。
昔は、WordPressの公式サイトからファイルをダウンロードして、FTPでサーバーにアップロードして…と、なかなか手間のかかる作業でした。それが今は、ほぼワンクリックで終わってしまいます。これは本当にありがたい変化です。
さらに、独自ドメインを同じサーバーで申し込んでいれば、ドメインとの紐づけも自動でやってくれるので、DNSの設定といった専門的な作業も基本的に不要です。とにかく楽になっている、と思ってください。
設置が終わると、自分専用のWordPress管理画面にログインできるようになります。ここがこれから記事を書いていく作業場所になります。当ブログでも図付きで丁寧に解説しています。たとえばエックスサーバーの場合は、こちらの記事が参考になります。
STEP4:最初の初期設定をする
WordPressが設置できたら、最低限の初期設定を済ませておきます。すべてを最初から完璧にする必要はありませんが、後から変更すると手間がかかる項目だけは、早めに整えておくと安心です。
サイトのタイトルとキャッチフレーズ
これは後からでも変えられますが、最初に決めておくと「これからやるぞ」という気持ちを込められます。気持ちの面でも、まず設定しておくとよい項目です。
URLの表示形式(パーマリンク設定)
ここはとても大事です。たとえば、URLにカテゴリー名を挟む形にしていると、後でその記事のカテゴリーを変更したときに、記事のURL自体が変わってしまいます。URLが変わると、古いURLのほうに検索結果が残ってしまい、リダイレクト(転送)処理など面倒な対応が必要になります。
そのため、個人的には、ドメインの直下に記事のスラッグ(記事ごとの文字列)が並ぶシンプルな形が便利だと思っています。これなら、後からカテゴリーを変更しても、あまり気にせず運用できます。
少し前は「カテゴリーでURLを整理するとSEOに有利」と言われたこともありましたが、今はそこまで強い優位性はない、というのが個人的な感覚です。それよりも、後から手を加えやすい形にしておくほうがいいと考えています。
SSL化(URLが「https」で始まるようにする設定)
セキュリティ面で必要な設定です。今は大抵のレンタルサーバーが無料のSSLを提供しているので、難しく考えなくても大丈夫です。安心してください。
このあたりの細かい設定も、当ブログでも解説していくので、必要なときは参考にしてください。
STEP5:WordPressテーマ(デザイン)を決める
ここで言うテーマとは「WordPressテーマ」のことで、ブログの見た目やデザインの土台になるものです。WordPressには無料・有料あわせてたくさんのテーマがあり、これを変えるだけでサイトの雰囲気がガラッと変わります。
最初は無料テーマで十分です。後から変更もできるので、ここでも悩みすぎないことが大切です。ざっくり言うと、無料テーマの中で頭ひとつ抜けているのがCocoonです。昔は「有料テーマのほうがSEOに有利」と言われた時代もありましたが、今はあまり変わらない気もします。どちらにしても結局はカスタマイズしていくものですし。
一方、有料テーマはやはり細かいところまで手が届いている印象があります。私自身、無料テーマのブログも有料テーマのブログも持っています。やはり有料のほうが、かゆいところに手が届くという意味で秀でていると感じることが多々あります。また、有料テーマだと「やるぞ!」という気持ちになり、モチベーションが上がるのは確かです。
ひとつ勘違いしないでほしいのは、テーマはボタン一つで雰囲気がガラッと変わりますが、完璧なデザインに仕上げるには、無料・有料を問わず、細かいカスタマイズが必要になるということです。有料テーマを買って適用したのに「思ったほどきれいにならない」と感じるかもしれません。最初から「ある程度は自分で手を加えるもの」と考えておくと、がっかりせずに済みます。
無料テーマと有料テーマの違いや、選ぶときの考え方は、こちらで整理しています。
WordPressテーマの選び方|無料テーマと有料テーマの違い
STEP6:最初の記事を書いて公開する
ここまで来たら、いよいよ記事を書いていきます。最初の記事は、肩の力を抜いて書いて大丈夫です。何を書くか迷うなら、私は自己紹介の記事から書くことが多いです。自己紹介を書くと、そのブログの方向性が自分の中ではっきりするからです。
もちろん、先に書きたいテーマがあるなら、そちらから書いても構いません。完璧な記事を目指すより、まず1本公開してみることのほうが、ずっと大きな前進になります。
書くこと自体に不安がある人も、今はAIをうまく使えば負担を大きく減らせます。構成や下書きはAIに手伝ってもらい、自分の体験を載せていく。この進め方なら、最初の1本も書き上げやすくなります。
ひとつだけ、最初に迷いやすい点に触れておきます。WordPressの記事には「投稿」と「固定ページ」の2種類があります。固定ページは、自己紹介・プライバシーポリシー・運営者情報など、今後あまり変わらず、集客や収益を直接狙わないページに使います。ブログ全体の入口やハブのような役割を持たせることもあります。
一方の「投稿」は、日々更新していく通常の記事のことで、時間が経ったらリライトしたり、カテゴリーで分類したりしていくものです。さきほどの自己紹介は、今後あまり手を加えないので固定ページで作ってよいでしょう。まずは「2種類ある」とだけ知っておけば十分です。
開設でつまずかないためのコツ
最後に、開設で止まってしまわないためのコツをお伝えします。それは、どのステップでも「悩みすぎないこと」です。
完璧な準備を整えてから始めようとすると、いつまでも始められません。そこでおすすめなのが、自分なりの小さな目標を立てておくことです。「今日はドメインを決める」「今日はサーバーの開設まで必ずやる」「今週中に記事を1本入れる」といった具合です。
私自身は悩みやすい性格なのですが、締め切りや目標を決めておくと、「やらなきゃ」と動けるタイプでした。この進め方が自分には合っていました。性格にもよりますが、手が止まりがちな人は試してみてください。
まずは土台を作って、1本記事を公開する。そこまで進めてしまえば、あとは走りながら整えていけます。
まとめ:流れに沿って、まず土台を作る
この記事の要点を整理します。
- WordPress開設は「①サーバー契約→②ドメイン決定→③WordPress設置→④初期設定→⑤テーマ(WordPressテーマ)→⑥記事公開」の流れで進む
- 最初の難所(①〜③)は、クイックスタートを使えばまとめて自動で越えられる
- サーバー・ドメイン・テーマはあまり悩みすぎないこと
- まず土台を作って1本公開することが、何よりの前進
とにかく、まず1本作りましょう。最初は誰も見ませんが、「1本できた」というのは確かな自信になります。基本的にブログの作業はこの繰り返しで、1本書いたら2本、4本、8本と増えていくだけです。
開設の流れがつかめたら、まずは必要なものを具体的にそろえていきましょう。何を準備すればいいかは、こちらで整理しています。
サーバー選びから始めたい人は、選び方の記事へ進んでください。



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